おしりにも粉瘤はできる?原因や対処法は?

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おしりにできたふきでものの様なしこり、もしそれがだんだん大きくなるようなら粉瘤の可能性があります。おしりの粉瘤は見えない場所ですが、それでも段々と大きくなったり痛みを感じたりするようになったら注意が必要です。

このページでは、おしりにできてしまった粉瘤の危険性や治療法などを解説していきます。

おしりにできる粉瘤の原因は?

おしりにできる粉瘤の原因は?おしりにできる粉瘤も他の部位にできる粉瘤も、原因は皮膚の下にできた袋の中に本来外に剝がれ落ちるはずの古い角質や排出されるはずの皮脂がたまってしまう事です。しかし、何故この袋ができてしまうのかという事が現在の段階では完全には分かっていません。一部の粉瘤は、外傷やヒトパピローマウィルスが袋ができる原因になるケースがあるという事は分かっています。ですが、おしりにできる粉瘤が全て上記の原因によって袋ができるという訳ではありません。おしりという場所のため、不衛生にしたりという事が粉瘤の原因になるのではないか?と思う方もあるかもしれませんが、不潔にしているだけで粉瘤ができるという事はありません。

おしりにできる粉瘤の症状は?

おしりにできる粉瘤には、大きく分けると2つのパターンがあります。

痛みのない粉瘤

ひとつは、炎症や痛みがなく、ぽっこりとしこりの様なものができている状態です。色は皮膚と同じで小さいうちはあまり目立ちません。

赤く痛みが伴う粉瘤

もうひとつは、上記の状態から症状がひどくなった炎症性の粉瘤です。見た目は赤くなっていたり紫色になっていたりする事もあります。
触ると皮膚に熱を持っている事もありますし、激しい痛みを伴う場合もあるのです。

おしりの粉瘤は、初めから炎症性粉瘤の症状が現れている訳ではありませんが、椅子に座って圧迫されたり下着や衣類で粉瘤が擦れたりする事によって炎症や化膿を引き起こしてしまいます。

おしりの粉瘤の治療法は?

おしりの粉瘤の治療法は?おしりの粉瘤の治療方法はひとつではありません。粉瘤の状態や医師の方針によって違いがありますが、大きく分けて対処療法と根治療法があります。前者の場合は負担も少ないのですが、再発をする可能性が非常に高いというデメリットも存在します。後者の治療は、粉瘤の原因ともなっている袋を取り除いてしまう方法で再発の可能性は極めて低いです。まずは、前者の治療方法から紹介していきます。

対処療法

薬による治療

おしりにできた粉瘤が、化膿をしている場合などは、薬によって治療をすることもあります。主に使用されるのは、抗生物質の内服ですが、稀に外用薬も処方される事があります。薬の内服により、炎症や化膿、痛みは治まりますが粉瘤のしこり自体が消えてしまうという事はありません。薬は悪魔でもおしりの粉瘤の症状を落ち着けるだけなのです。

注射

おしりの粉瘤の対処治療としては、他にも注射器を使用した方法があります。粉瘤に注射器をさして膿をすいとったり、ステロイドを注入したりする方法です。これも薬と同じで、袋を取り除く訳ではないために、根治治療とは言えません。ただ、膿が溜まってしまった場合、一時的に症状を和らげる際などにこの治療方法が選択されることもあります。

では、次に根治治療の方法について紹介したいと思います。

根治療法

切開法

切開法は部分麻酔を使用して、患部の皮膚を大きめに切開をする事で袋ごと粉瘤を取り除く治療方法です。切開する事により袋を完全に取り除く事ができるため、再発の予防にもなりますが、縫合などの必要もあるので手術にはある程度の時間がかかってしまいます。

へそ抜き法

へそ抜き法は、メスで皮膚を切開するのではなく医療用パンチを使って患部に穴を開け、内容物や袋を取り出します。切開よりも傷跡が小さく、時間も短くてすむため、最近では切開よりも人気のある治療方法です。

粉瘤の治療費用は?相場は?

粉瘤の治療費用は?相場は?
粉瘤の治療は、保険の適用対象となるので基本的に3割負担となっていますから、抗生物質の処方などは初診料などを含めても数千円で済むため心配はいりません。気になるのは根治治療である切開とへそ抜き方法にかかる費用でしょう。実は切開でもへそ抜き方法であっても、保険適用の病院で治療を受けるのなら手術代自体の費用は変わりません。まず、粉瘤の手術では露出部分と非露出部分では費用が異なり後者の方が若干安く済みます。おしりの場合は、非露出部分なので費用は腕や顔などに比べると安くなります。

また、粉瘤の大きさによっても費用は変わり、大きくなるほど金額は高くなっていくものです。おしり粉瘤の中で小さめの2cm未満の場合は、約5000円となります。また、かなり大きな4cm以上の粉瘤だと約13000円です。おしりの粉瘤として平均的なサイズの2~3cmの場合は約11000円となります。また、これにプラスをして初診料や検査料も別途かかってくる事を忘れないでください。大体3000~5000円プラスして必要になると考えておきましょう。

入院は必要?

おしりの粉瘤の治療は、通常なら切開でもへそ抜き方法であっても入院をする必要はありません。ですが、粉瘤の状態によっては入院をしなくてはいけない事もあります。あまりにも粉瘤が大きくなり過ぎている場合、数が多い場合、また粉瘤が血管を圧迫している場合など症状がひどくなるほど入院をする可能性が高くなってしまいます。入院日数や費用は、病院や粉瘤の状態、経過によって違うので医師に直接聞くようにしましょう。

おしりの粉瘤を放っておくとどうなるの?

おしりの粉瘤を放っておくと、炎症や化膿を引き起こし痛みが出てくるようになります。おしりの粉瘤は、圧迫されやすいので放っておくと上記のような炎症性の粉瘤になる可能性が高くなります。また、長い間放っておくと粉瘤が大きくなりすぎて入院を必要とする手術が必要になるかもしれません。他にもおしりの粉瘤の下に更に複数の粉瘤ができてしまうといったケースもあります。そのため例え痛みがなくても、放置はあまりおすすめできません。

おしりにできる粉瘤の予防法は?

おしりにできる粉瘤を予防したいのはやまやまですが、体質の部分も大きいのが現実です。外傷が引き金となる事もあるので、できるのはそうしたけがに気を付けることでしょう。ただ、炎症性の粉瘤になるのを防ぐには、お尻を圧迫しないことです。また、早めに病院で処置をしてもらうのがベストです。

まとめ

まとめお尻に粉瘤ができるケースは、決して珍しい訳ではありません。恥ずかしいと放置していると、段々大きくなったり炎症性になってしまったり、最悪入院をして手術をすることになります。症状が酷くなるほど、治るまでの日数もお金もかかってしまいます。ですから、恥ずかしいと思わずになるべく早く病院を受診しましょう。

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