ドライスキンの原因は？おすすめのスキンケア方法は？

皮膚の構造は皆同じでも、人によって肌質は様々です。常に皮脂でべたついて悩んでいる人もいれば、一方で潤い不足に悩む人もいます。ニキビなどの目に見えた肌トラブルが起きやすいオイリースキンと違って、ドライスキンは軽視されがちですが、実は様々な肌トラブルの元凶となってしまいます。

健やかで美しい肌を保つために、ドライスキンを放っておかずに改善していきましょう。

ドライスキンとは？

ドライスキンとは、簡単に言えば乾燥肌の事です。皮脂も水分も平均よりも少なく潤い不足に陥ってしまっている状態ですね。肌の触り心地がカサカサしていたり、肌の表面が白く粉を吹いたいたりするケースもよく見られます。ひどいドライスキンになっていると、いくら化粧品で潤い成分を与えても、それをキープする事ができません。なぜなら、角質細胞に隙間ができてしまい、めくれあがった状態になってしまうことで、その隙間から保湿成分が逃げてしまい、外から水分を与えても保持する事ができなくなるからです。

また、外部の刺激に弱くなり有害物質も簡単に肌に侵入しやすくなってしまうのもドライスキンの特徴です。

ドライスキンを招く4つの原因

ドライスキンになる原因のひとつは加齢による皮脂分泌の低下です。しかし、年齢にかかわらずドライスキンになってしまっている人は少なくありません。その原因としては以下のようなことが考えられます。

間違った洗顔

間違った洗顔はドライスキンを招いてしまう最も多い原因の一つです。皮膚には自浄作用はありませんから、きちんと皮脂や汚れを洗顔により落とす必要があります。ただ、健康な皮膚には皮脂は必要なもの。皮脂が肌の表面をヴェールで覆う事によって、バリア機能を強化するのです。

しかし、必要以上に洗顔したり、脱脂力の強い洗顔料を使用したりすると、この皮脂を奪いすぎてしまいます。また、すすぎの温度も大切で温度の高いお湯で洗顔をすると同じように皮脂を落とし過ぎて皮膚を乾燥させてしまいます。

過剰な角質ケア

角質が厚くなり過ぎると肌がくすみ、化粧品の成分も浸透しません。また、毛穴トラブルの原因となってしまう事もあります。適切な角質ケアは、美肌のために必要なものですが、あまりにも過剰に角質ケアをすると不要な古い角質だけではなく、必要な角質まで薄くしてしまいます。すると、バリア機能が弱いまだまだ未熟な角質層が表面に表れてしまい、潤いが維持できなくなりドライスキンになってしまいます。

皮膚への摩擦

スキンケアや洗顔の際に肌を擦る、美顔器や洗顔ブラシなどの使用、マッサージなどの皮膚への摩擦もドライスキンを作ります。こうした皮膚への摩擦も角質層を傷つけ薄くなる原因となり、過剰な角質ケアと同様にドライスキンになってしまいます。

紫外線の影響

紫外線は角質層にダメージを与え、バリア機能や水分保持機能を低下させてドライスキンを招く原因になります。ドライスキンになると紫外線に弱くなってしまうため、さらに肌を乾燥させるという悪循環になってしまうこともあります。

ドライスキンを改善するためのスキンケアの方法は？

ドライスキンになる原因が分かれば、日々の生活で気を付けなくてはいけない事もおのずと分かるようになります。ここでは、具体的なスキンケア方法を紹介していきます。

クレンジングオイルはミルククレンジングがおすすめ

メイクをしている場合は、きちんと化粧を落とす必要がありますが、クレンジングオイルは皮脂を奪う力が強いものも多いものです。クリームクレンジングや薄化粧の際は、皮脂を奪いすぎないミルククレンジングがおすすめです。

洗顔時の温度は32度前後のぬるま湯

洗顔は、すすぎに32度前後のぬるま湯を使用して皮脂を奪いすぎない事も大切です。クレンジングも洗顔も摩擦が起こらないように、たっぷりの量を使用して優しくマッサージをするように洗いましょう。

皮膚バリア機能を正常に保つためにセラミド配合化粧品を使用

皮膚バリア機能を正常に保つためには、角質細胞間脂質の4割を占めるセラミド配合の化粧品を使用してケアすることです。角質細胞がセラミドなどの角質細胞間脂質によってつなぎ止められ、角質層の表面が適度な皮脂により守られた状態になります。水分をしっかりとキープできるだけではなく、皮膚のバリア機能が正常に働き外的刺激やトラブルに強い肌になる事ができますよ。

UVケアを忘れずに

スキンケアの最後には紫外線から肌を守るためにUVケアを忘れないでくださいね。

まとめ

ドライスキンは日々のちょっとした事が原因で、年齢にかかわらず発生してしまいます。ドライスキンは肌のバリア機能が弱まっている事が大半ですから、そのままにしていると乾燥以外にも様々なトラブルを引き起こす原因になってしまいます。まずはドライスキンを引き起こす原因を排除する事が大切です。また、ドライスキンを改善する適切なスキンケアを行うことで、バリア機能も正常化し乾燥にもトラブルにも負けない健やかな美しい肌を取り戻せますよ。