最近、手指を洗う以外に石鹸を使っていますか? 顔を洗う際、液状やジェル状の洗顔フォームを使っているという方が多いですよね。でも、実はアルカリ性石鹸を使用すると洗浄力以外にも肌にとって良いことがたくさんあるって知っていましたか?
そもそもアルカリ性と弱酸性はどう違うのか、その特徴や効果、おすすめの石鹸についてまとめました。
アルカリ性石鹸とは
JIS規格での「石鹸」とは天然油脂とアルカリを主な成分とし、phが8〜11の値を示すものを指しており、固形石鹸の大部分は弱アルカリ性に分類されます(ph値:11以上はアルカリ性、8以上11以下は弱アルカリ性、6以上8以下は中性、3以上6未満は弱酸性、3未満は酸性)。
市場では弱酸性のアイテムも販売されていますが、こちらは洗浄成分として合成界面活性剤を配合しており、見た目が石鹸のようでも「石鹸」ではなく「合成洗剤」が正しい名称なんです。
弱酸性と何が違うの?アルカリ性石鹸で肌を洗う理由やメリットは?
最近は弱酸性の洗顔料が豊富に展開され、アルカリ性は肌への刺激が強そうで不安……と感じる方も多いですよね。でも、弱酸性は洗浄力の弱さを補うために「合成界面活性剤」を使用しており、毒性が高く、すすぎだけでは合成界面活性剤が肌に残留してしまうなどの恐れがあります。
対してアルカリ性石鹸は「天然の界面活性剤」により古い角質や余分な皮脂をきちんと洗い落としてくれて、ターンオーバーを促進する働きも持っているんです。
また、肌は弱酸性ですが、アルカリ性の石鹸で洗っても自然と弱酸性に戻る肌本来の機能が備わっているので心配ありませんよ。
アルカリ性石鹸はどんな人に向いている?
一般的に、市販の固形石鹸は全てアルカリ性なので、あらゆる肌タイプの方に向いているといえます。石鹸の製法には大きく分けて「枠練り」と「機械練り」の二種類があり、美容成分や天然成分の配合が40%まで可能で製造に手間がかかる高機能な美容石鹸は枠練り、全行程で機械作業を行うため大量生産が可能で98%以上を石鹸素地が占める純せっけんは機械練りで作られています。
洗浄だけでなく高い美容効果を期待する方は「枠練り」、肌への刺激が気になる敏感肌の方には「機械練り」が向いているといえますね。
機械練りでも、ミルク成分やスクワランが配合されている牛乳石鹸の赤箱など、保湿効果が期待できるアイテムも多く販売されています。
アルカリ性石鹸は洗顔だけ?全身には使えないの?
アルカリ性石鹸は顔だけでなく全身に使っても大丈夫です。ボディーソープは弱酸性のものが主流になってきましたし、アルカリ性を使うのは不安……という方も多いですよね。
でも、アルカリ性石鹸は弱酸性よりも古い角質や余分な皮脂を肌に蓄積させずにきちんと洗い落としてくれて、肌本来の機能を高めてターンオーバーを促進する働きも持っているんです。また、肌はアルカリ性の石鹸で洗っても皮脂の分泌により自然と弱酸性に戻るため心配はありません。
枠練り製法のアルカリ性石鹸のおすすめ商品
アルソア『アルソア クイーンシルバー』
70日間じっくり熟成させる枠練り製法だからこそ実現できた、温泉に含まれるミネラル成分や炭・ハチミツなどの天然栄養成分をたっぷり配合した美容研究家お墨付きの洗顔石けんです。真っ黒な石けんから生み出されるモコモコもっちり質感の真っ白な泡のチカラで、不要な汚れをバッチリ落とし、さっぱりした洗い上がりと毛穴の引き締め効果抜群なのに、肌に必要な潤いはしっかりと残して乾燥知らずの二大効果が存分に発揮され、ツルツルすべすべ陶器肌に。値段は高価ですが、大変おすすめのアルカリ性石鹸です。
名前:アルソア クイーンシルバー(レフィル)枠練石けん 135g【外箱なし】
税込価格:4,085円
機械練り製法のアルカリ性石鹸のおすすめ商品
ねば塾『やさしいせおと』
洗顔石けんで評価の高い『白雪の詩』でおなじみのねば塾が敏感肌の方や赤ちゃん・お年寄りのために開発した、無駄なものを一切排除した無添加せっけんです。無添加ですが洗浄力は高く、泡は濃厚なのに泡切れしっかり、洗顔後しっとりの優秀アイテムなんです。香料など余分なものが一切入っていない、純度の高い石鹸なので、市販の石鹸でなかなか合うものがないという方にオススメです。
名前:ねば塾 やさしいせおと 100g
税込価格:299円
アルカリ性石鹸の正しい使い方は?
石鹸を使用する際は、手指を清潔に洗い、ネットでしっかりとあわ立ててから指と肌の間にある泡のクッションでマッサージするようにして洗顔を行いましょう。しっかり洗浄したい部分などに石鹸を直接こすりつけることはNGです。また、洗い流す際は石鹸かすが残らないようにきちんとすすいでください。その際、熱いお湯は洗浄力を高めすぎてしまうので、冷水ではきちんと汚れが落ちずに毛穴を閉じてしまうため、ぬるま湯を使用してくださいね。
アルカリ性石鹸の副作用や注意点は?
アルカリ性石鹸を使用する際、弱酸性の洗顔料に肌が慣れてしまっていると、洗い上がりに少々つっぱりを感じてしまいます。継続使用する事で肌が自ら弱酸性に戻る機能を取り戻していきますが、もし強い刺激や赤み、かぶれなどを感じた際には無理せずすぐに使用をやめてくださいね。
ニキビや吹き出物がたくさんできてしまい、肌が弱っていて弱酸性に戻る力が低くなってしまっている可能性なども考えられますので、気になる方は週に1、2回の使用から始めてみることもオススメです。
まとめ
テレビCMなどでは弱酸性の洗顔料やボディーソープでお肌を洗うことが肌に良いとされていますが、アルカリ性石鹸は実はこんなにもお肌へのメリットがあるんです。
安価でシンプルな成分の純せっけんから美容成分が豊富な高機能アイテムまでたくさんあるので、サンプルなどを試しながらピッタリの一点を見つけてくださいね。